その足で霧生の元へと直行した。 浮かれ気分で小児科に行くと、冷たい目線で思いっ切りニラまれた。 さりげなく霧生の横に立って、白衣の裾を引っ張った。 「なんで冷たいかな?」 ボソリとつぶやいた。 「…院長きてる。801号室空いてるから、そこで待ってろ。すぐ行く。」 早口でつぶやくと、足早にナースステーションを出て行った。 さすがにお父さん来てるのはマズイ。 あたしもサッサと霧生に言われた801号室に向かった。