あとで尚吾に色々聞いたらしい。


お互いがそう決めたのならって…。


秀は悲しんではいたが、反対はしなかった。


あのドアを閉めたあと、尚吾も泣いていたって、しばらくしてから秀から聞いた。



…そして、夏のど真ん中にはミュウと尚吾は付き合っていた。



あたしの心境は複雑だったけど、意外なところからメールが来た。


それは、秀のニューハーフのお姉さんから。


『件名 負けないで!!

本文---

二人で、尚吾奪還頑張りましょう!!!』



…って。


あたしは、奪われたわけじゃないけど。


たまに、今ではお茶しに行ってる。


前のあたしとお姉さんに戻ったみたいに。


そして…。


この1年後には、あたしは海翔(かいと)と知り合って…




もう一つの物語が始まっていく。