「いろいろ話したいから、気にすることないよ。」
「いろいろって?」
「家出中どこにいたとか、あの尚吾とかいう男の所か?」
「違うよ。尚吾とは何もないよ。ただ、住むところとか面倒みてくれただけ。」
「彼氏なのに?」
「あれは嘘だよ。」
「嘘にしちゃ、仲が良さそうだったけど?」
「ほら、美緒ちゃんとかに変な誤解させたくなかったし。」
本当の話なのに、たどたどしくなっちゃう。
「じゃあ、もう家から出る必要ないな。」
カプッと耳を噛んだ。
「ひゃっ…。」
ガクリと腰が抜けた。
そのまま抱き上げれると、あたしの部屋まで連れていかれた。
ベットに寝かされ、指でなぞるかのように髪から唇へ撫でられた。
指の感覚がジンワリと体中に広がっていく。
細胞ひとつひとつが覚えているこの感じ。
飢えていた砂漠に水を与えているかのよう。
心とは反対に肌が吸い付くように求めてる。
お兄ちゃんのキスが…
お兄ちゃんの動きが…
全部がパズルのピースが埋まるように、インプットされている。
心では気持悪くて仕方ないはずなのに、体が求めてしまっていた。
この感覚でなければダメ。
貪るようにお兄ちゃんの全てを飲み込んでいく。
「いろいろって?」
「家出中どこにいたとか、あの尚吾とかいう男の所か?」
「違うよ。尚吾とは何もないよ。ただ、住むところとか面倒みてくれただけ。」
「彼氏なのに?」
「あれは嘘だよ。」
「嘘にしちゃ、仲が良さそうだったけど?」
「ほら、美緒ちゃんとかに変な誤解させたくなかったし。」
本当の話なのに、たどたどしくなっちゃう。
「じゃあ、もう家から出る必要ないな。」
カプッと耳を噛んだ。
「ひゃっ…。」
ガクリと腰が抜けた。
そのまま抱き上げれると、あたしの部屋まで連れていかれた。
ベットに寝かされ、指でなぞるかのように髪から唇へ撫でられた。
指の感覚がジンワリと体中に広がっていく。
細胞ひとつひとつが覚えているこの感じ。
飢えていた砂漠に水を与えているかのよう。
心とは反対に肌が吸い付くように求めてる。
お兄ちゃんのキスが…
お兄ちゃんの動きが…
全部がパズルのピースが埋まるように、インプットされている。
心では気持悪くて仕方ないはずなのに、体が求めてしまっていた。
この感覚でなければダメ。
貪るようにお兄ちゃんの全てを飲み込んでいく。



