スピン☆オフ

「そうだよな!秀は、彼女と待ち合わせくらい言って来いよ。」


尚吾が満面の笑み。


ゴキゲンになった。


「うわっ!嘘でも尚吾の彼女になるなんて、人生の汚点だし。」


今度は、あたしが明らかに嫌そうな顔。


一斉にみんなの顔が引きつる。


「キッツイなぁ~。」


秀が目をパチパチさせながら、ボソリと一言。


「あぁいう女を好きになる自分だ。頑張れ!」


丘芹が尚吾の肩を叩きながら、シミジミ励ました。


「ありがとうな。オレ…負けない。」


「だよな!俺も頑張るからさぁ。」


抱き合いながら、泣いたふりして励し合い。


「2人で抱き合って楽しい?」


あたしの表情は相変わらず。


「キモイ!!」


丘芹と尚吾がハモった。


亮太が笑い出し、みんなが釣られて笑い出した。


その後すぐ、丘芹が智香ちゃんにメールを送った。


返事がすぐに来て、3日後にみんなで会うことになった。