そんな毎日が一年も経つと、お兄ちゃんがいない日は考えられなくて。


お兄ちゃんがいない日は、自分がおかしくなりそうだった。


心は悲しくて泣いてるのに、体の芯が熱く熱を持ったまま。


お兄ちゃんに触れると心も体も落ち着く。


熱くなった体の芯に解熱剤を与えられたように。


悲しい心が羽毛に優しく包まれるように。


お兄ちゃんと一緒にいることに、生きている事を感じた。



あたしの全細胞が…

あたしの命が…



お兄ちゃんで構成していた。


それがどういう事か、あたしには分かっていなかった。



お兄ちゃんに対する恋愛感情で全てが見えなくなっていた。