「お前達が、兄妹でデキてたのもね。…実の兄妹じゃないから関係ないか。」


「…ど…して…?」


知らないうちに、体は震えていた。


あたしとお兄ちゃんの関係を知っていたなんて…。


「病院で、知らないヤツはいなかったよ。オレは、近所だったから、何回も目撃してるし。」


「目撃…って?」


目は、焦点を定めていない。


言葉も、シドロモドロ。


それなのに、霧生は真っ直ぐにあたしを見てる。


「キスしてる所。」


ハッキリと言った。


「…いつから?…」


「最初っから。」


「…。」


言葉にならなかった。


霧生は、初めて会ったときから知ってたんだ…。