スピン☆オフ

「…冬槻先生の事でしょ?」


声が震えてる。


「…それもある。」


重たそうに口を開いた。


「ごめんなさい!!!!」


深々と頭を下げた。


「…。」


「あたしのせいで、こんな事になっちゃったわけで…。あたしが、全部悪…。」


言いかけた途端…


「お前じゃなくて、あの兄ちゃんだろ?」


冷たく霧生が言った。


ビックリして頭を上げる。


軽蔑するような、見透かすような目であたしをジッと見つめた。


「…お兄ちゃんの事…。」


「全部知ってるよ。」


「全部って?」



ドクン!!ドクン!!ドクン!!!



心臓の鼓動が、急速にスピードを上げた。