亮太にお願いしてから、2週間が過ぎた。


「出来ました~!!」


フロアのドアを勢い良く開けて入ってきた。


「彼女でも出来た?」


シレッとしながらあたしが言った。


「そうだったら、どんなに嬉しいか………。約束の5人お願いね?」


かわいく首をかしげた。


「あぁ~!!!あれか?!」


急いでバックの中からメモを取り出すと、黄色い封筒と引き換えた。


亮太は、早速メモに書かれたメアドにメールしてる。


あたしは、急いで封筒を開けて中身を確かめた。


中身は保険証・原付免許証・学生証が入ってる。


『綾瀬・唯〔アヤセ・ユイ〕』


---知らない名前。


「ねぇ、綾瀬唯って?」


「ん…あぁ~。新しい名前。」


メールに夢中で、話半分状態。


「ふ~ん。」


しかも16歳だし。


「それ、実在のニートしてる女の子のだから。」


「どういう事?」


「詳しくは、企業秘密なんだけど。」


なんて笑ってる。