勝手に付き合ってる事にしやがったな!!!


「ほら、彼女いっぱいいるから、誰かと勘違いしたんじゃん?」


「そうなんですか…。」


切なそうな顔。


「ねぇ、聞きたいんだけど、あのドアの向こうってさぁ…。」


言いかけた時…


「は~い。お話タイム終ぅ~了ぉ!!!!」


あたしの後ろから、尚吾が話を割って入ってきた。


「何やってんのよ?!勝手に、終わりにしないでよ!!!」


「なにって…。いつもの行動。」


「はぁ~あ??いつも誰かの話を遮るんだ?」


「愛する人が他の男と話してて嫌だろ?やっぱり、オレには優しくないじゃん?!」


尚吾の後ろで、女の子とイチャついてる秀に、目で援護を頼んでる。


「あ~はいはい。まあ、取り合えず、あっちに行きましょ。」


奥の扉を指した。


扉の向こうには、どんなモノがあるのか?


少し不安だった。


尚吾達の後を歩きながら、ゴクリと息を飲んだ。


秀が扉を開けると、そこには異空間とも言うべきモノが目に飛び込んだ。


そのドアを閉めると、フロアの爆音は一切聞こえない。


そこは真っ直ぐな廊下で、廊下を挟んで両脇に扉が10個並んでいた。