その日は、学校に行っても落ち着かなくて。


どうやって呼び出そう?


なんて切り出そう?


嫌われたら、あたしの居場所なくなっちゃうかな?


授業中もそれしか考えられなかった。


不安と緊張に押し潰されて。


----家に帰った時には、グッタリと疲れきってた。


これだけで疲れてちゃ告白なんて出来ない!!


まずは気合を振り絞って、お兄ちゃんの帰りを待った。


お兄ちゃんは夜には帰ってきた。


あたしは、急いでお兄ちゃんの部屋に向かった。


ドアの前に立つと3回深呼吸して


コンコン…


ドアをノックした。


「はぁ~い?」


お兄ちゃんの返事が聞こえる。



トクン…
トクン…



「お兄ちゃん?…ごめんね。忙しい?」


祈るような気持で、お兄ちゃんの部屋のドアをゆっくり開けた。


ドアノブを持つ手は震えてる。