「いや~疲れたね。」

「だね。結構看板作りも時間かかるね~。」

千明と私は学校を出て、歩いていた。

「今日はどうする~?」
私はいつもと同じように、千明に聞く。

「あ~うち来るかい?」

「行っていいんですか?」

「いつも来てるくせに。」

「いつもありがとっ。」
私は千明にニッコリ笑う。



「おーい!」

その時、遠くから声がした。

最初は関係ないと思い無視していたが、何度も呼ぶ声がして、次第にその声が近づいてくるような…。


後ろを振り返ると、必死にうちらに追いつこうと走る知哉の姿が見えた。