「その後だよ、アイツが現れたのは。―――亜依が、な」
『アイ』という名前に、私の緊張が急に高まる。
「亜依は寺島ちゃんも知ってるように、オレたちと同じ中学の2コ上の先輩なんだ」
けれど、西園寺くん達とアイさんの出会いは彼らが小学生の時で、中学1年になる前にこっちに越してきたアイさんと出会ったのが始まりだそうだ。
当時、引っ越してきたばかりで不安だったアイさんはよく公園にいた。
『な、あのオンナ泣いてんじゃねー?』
そこへ、通りかかった西園寺くん達が気付いて声をかけた。
『ねーちゃん、泣いてるのか?』
西園寺くん達とアイさんが仲良くなるのに、そんなに時間はかからなかった。
そして中学に上がる頃には、西園寺くんはアイさんを好きだと思うようになった。



