次の日に会った西園寺くんは、またいつも通りの彼だった。



「寺島!これやるよ。飲め!」

目の前にドカッと置かれたのは可愛いパッケージのジュース。

「……いちごミルク」

「女って大抵そういうの好きだろ?」

と、自分はコーヒーミルクのパックを手にしながら言った。

皆がそうかは知らないけれど、少なくとも私は好きな方かな。

でも、今は特にノド渇いてないんだけど。

「ありがとう」

それでもお礼を言うと、満足げな顔で嘉川くんの所へ行ってしまった。