惣が言っていた事を穂群は考えていた。

(出て来たのは、本当に俺だったのかも…)
惣の意識で現れるのか?
それとも…
惣の意識が途切れた時に現れるのか?

「惣の評価…」
反芻する様に呟く。

親だけでは無く、歴代の者と容赦無く比較されてしまう。
眞絢に似ている、先代に似ている…は惣にとって褒め言葉なのか?評価なのか?

「…思っても見なかった…」
一番、長く惣を、眞絢を…その先代からを見ていたはずの穂群。