「じゃあ、俺も行くけど…本当に大丈夫?」
いつもより過保護な口調で眞絢が穂群の見送りを受ける。
「…やっぱり、稽古場に来るか?」
昨日の尋常ではない怯え方を思い出し眞絢が靴を履く手を止める。
「いや…出なくて済む様にする…と惣が言っていた」
「やっぱり惣だったのか?」
「意識して出て来た訳では無いそうだがな…」
「そうなの?じゃあ稽古場では、しっかり監視しておくし、穂群も護符使ったりすればいい」
「そうだな…」
穂群への心配を出し切る様にして稽古場に向かった眞絢の姿に苦笑いを浮かべる。
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