(お前の心変わり同様…)
不適な笑みのまま右眉を上げる。

「…そろそろ…終りにしてくれぬか?」

(まだだ…)

「ならば…せめて私に手を下してくれ…」

(出来ぬ…)

「桜志郎殿…」

(文七は惣に決まる…)
不適な笑みを浮かべ桜志郎は穂群が付けたフローリングの墨の中に消えた。