「ちょっといいかな?」 「あ、どーぞー。お好きにしちゃってください。」 「はい」 美樹、吉田くんがいるの気づいてあんな質問を…。 「なんかアレですね。この前もこんな感じで歩きましたよね。」 …痴漢から助けてくれた時だ。 そうだ、手繋がれてた。 「そ、そうだね」 私は吉田くんに手を引かれて休み時間中の体育館を出る。