真実さんはお父さんから離れて裕貴くんの手をとる。
そして、誓いの言葉。
あたしはあの場所で誰の隣に立っているのかな。
まだ遠い未来だけど、すごく気になった。
「咲」
「ん?」
「新郎、谷川裕貴は健やかなるときも…」
「好きだ。付き合ってほしい。」
………………。
今、何がおきてるの?
「え、うそ?」
「本当。」
奏太くんの顔には冗談とかそんな表情はなくて、真剣そのものだった。
「あ、あたしも!!!あたしも奏太くんが好き、大好き」
気づいたらこんなことを言ってた。
「…うん」
奏太くんはすごく穏やかな顔であたしを見つめる。

