「咲ちゃん。」
「どうしたのおばあちゃん」
あたしより少し背の低いおばあちゃん。
「咲ちゃんは奏くんのことが好き?男の人として」
おばあちゃん、何で急にそんなこと聞くの?!
奏太くんのことなんか好きじゃない!!
って言わなきゃいけないけど、おばあちゃんには嘘なんかすぐバレる。
あたしはただコクンと頷いた。
したらおばあちゃんはみるみる笑顔になっていく。
「咲ちゃんは親戚とかいろいろ考えてるみたいだけど、そんなの大丈夫よ。だから自分の気持ち、殺しちゃだめよ」
そう言っておばあちゃんは部屋から出ていった。

