「い、いやぁ、それは――――」


「まさか、仕事終え、ここに帰ったアイドール達が朝まで、こんな風になっているのをいつまでも私が嬉しがって見ているとでも思っていたのかしら――」


「えっと――――」


「当然、いつもの状態に戻してくれるわよね――」


「うーん、それには色々と段取りと作業が――」


「何言ってるの、ミネルヴァにとっては簡単な事でしょ――」


「困ったなぁ――――」



 その後、怒りと不満交じりの文面を用いたり、甘い誘惑で渋るミネルヴァをようやく懐柔した。



「ええぇっ、ホントに――――よぉし、頑張っちゃうもんね――やぁるぞぉ――――」


 やっとミネルヴァから前向きな答えを引き出した私は、何度か確認のメールを送信したが、早速、作業に取りかかったのか、返信はなかった――。


 しかし、アイドール達が本来の姿に戻る事に、躰が火照り、嬉しさで夢中になり、先の文面から思わせ振りに長い改行が続いて、辿り着く言葉に私は気づかなかった――。






「まぁ、愛でればいいって言っちゃったからね。戻しますよ、朝までにはね――――でもね、憶えておいてね――」