「ミネルヴァの一部――」


「んまぁ、スーパーコンピュータであり、サーバーでもあるって事――」


 アイドール達は、サーバーに背中を向け、放射状に座ると、サーバーからコネクターを引き出して各々の秘部へと誘う――――下着を脱ぎ、秘部を捲り、2本のコネクター端子を膣に相当する箇所に差し込み、目を閉じて、「眠り」に入ってゆく――――。


 データの更新やウイルスチェック、電源の充電などの、それがアイドール本来の日常であるとミネルヴァは説明した――。


 確かに、アイドール達の日常は興味深く、自身の機能維持を淡々と行う姿は健気で可愛いらしくもあった――――しかし、それも初日までの事――。

 会話もなく、サーバー室へ消える。一人残された私は、広過ぎる住居で眼下に広がる煌めく夜景を虚しく眺める――――2日、3日目――苦痛で耐えられない――。



「何とかしなさいよ――――」

 ミネルヴァに迫った。


「ええぇっ、何とかって言ってもなぁ――礼子が何て言うかなぁ――」

「礼子さんが、私の愛人形として託したのよ――だから、私の言う通りにして――――」


「ええぇ、でもなぁ――」