*** 「真知、おい、真知……」 「んう」 ―誰だよ、こんな朝っぱらから。耳元でがちゃがちゃうるさい。 「駄目だ、起きねぇ。どうしよ、ヒサ」 「鼻でもつまんだらどう?」 「それ名案」 「ついでに口も」 ……。 「死ぬって!」 あまりに理不尽な提案を耳元で交わされれば、飛び起きるしかない。 「おはよ、真知」 千秋は、変わらない爽やかな笑顔をあたしに向けた。あたしはそれに一瞬息をつめたけど、すぐにいつもどおりおはようと返した。