ふたりの総長〜恋を知る〜

「お前が助けてくれたのか・・・」



声がした方を向くと蝶華の副総長がこっちを見ていた。



「あぁ。」



「やくざのこいつらをたった数人で倒すなんて・・・。しかも銃をもっているのに・・・。お前はいったい・・・」



「いぶき、片付いたか。」



言葉を遮るように、俺に声をかけてきたのは親父だった。



「あぁ。」



親父の隣にはお袋がいた。



「お前らこいつらの後始末しとけ。」



「「「はい」」」



親父は組のやつらに指示を出しながら俺達の方に歩いてきた。