ふたりの総長〜恋を知る〜

「あら、どうしたの?2人とも険しい顔して。」



親父のとこにはお袋もいた。
ノックもせずに入ってきた俺たちを、不思議そうに見てくる。



「烏間組っているよな?」


「あぁ」


「そいつらの屋敷はどこにあるか知ってるか?」


「知ってるが何かあったのか。」



急に聞いたからか親父の顔も険しくなる。
きっと良くない事態なのを察知したのだろう。
親父だけじゃなくてお袋の顔も険しい。




「黒崎が捕まってる。」



「凜夏ちゃんが!?」


お袋たちは黒崎に会ったことはないけど、弘が俺たちのことを喋ってたし、写真も見せていたから黒崎のことを知っている。