リビングのソファーには父さんが座っていて、母さんと同様真剣な表情だった。



「聞いたぞ。下まで目が行き届いてないとはどういうことだ。」



「それはっ・・・」



きっと悠基が父さんに電話したんだ。
あたしは言葉を返そうとしたが、父さんの言葉に遮られた。




「恋にうつつを抜かして、総長の勤めが疎かになった?そんなのは理由にならない。第一俺は凜と付き合ってからも、総長の勤めをきちんと務めた。」



「・・・・」



「総長を軽い肩書だと勘違いしてるんじゃないか?そんなんだったら総長なんてやめちまえ。他のモンが可哀想だ。」




父さんはそれだけ言うとリビングから出て行った。