「い、石山君?」


「違う。いぶきだ」


「え?石山君?」


「いぶき」


「い、いぶき君……」


「君はいらねぇ」


「…いぶき」


「ん」


「いぶき」


「なんだ?」


「いぶきが好き」


「俺も。凜夏が好きだ」



さっきまで恥ずかしかったのが嘘みたい。
石山君の温もりに安心する。



「ねぇ、いぶき」


「ん?」





ーーお母さん達みたいにラブラブになろうね






END