ふたりの総長〜恋を知る〜

「凜夏、何してるの?あたし達も帰るわよ」


不思議そうにあたしを見るお母さんを笑顔でごまかし、車に向かう。
お父さんが運転する車に揺られ、家路に着いた。



「あーー、疲れた。じっとして座っとくの、苦手!」


「俺もだ」



うーんっと伸びをしながら言うお母さんと、ネクタイを緩めながら賛同するお父さん。


そりゃそうだろうな……。
あたしと同じように総長を務めていたお母さんとお父さん。
体を動かし暴れることが多い生活を送っていたわけだし。
じっとしとくのが苦手で当然だろう。


まぁ、あたしも人のこと言えないけど。
しっかりと遺伝を受け継いだみたいで、あたしもじっとしとくのは苦手。



「さくらん家行くまで、ゆっくりしましょ」



「そうだな。まずは着替えるか」



着替えるため階段を上りだした2人を見て、あたしも着替えようと後を追った。