ふたりの総長〜恋を知る〜

「石山君のお母さんって長いし、かたい。さくらでいいわよ。」



ひとしきり笑って気が済んだのか石山君のお母さんーーーさくらさんは目尻に溜まった涙を指で弾きながらそう言った。



「…さくらさん?」



「えぇ、そう呼んで。」


今度はにっこりと優しく微笑んだ。


「ん?じゃあ要のことは石山君のお父さんになるのかな?」


さくらさんは考えるように一瞬眉をひそめると、


「要も要でいいわ。本人もそう言うだろうし。」


と言ってまた微笑んだ。