ふたりの総長〜恋を知る〜

「その手離しなさい。いぶきの知り合いよ。」


笑顔とは打って変わって、あたしの腕を掴んでいる男を睨んだ。



「若頭の!?そ、それはすんませんでした!」


手を離した男は腰を90度に曲げてあたしに頭を下げた。



それを見てあたしは足を下ろした。


「いぶきなら部屋にいるわよ。ゆっくりしていって。」


再び笑顔に戻った石山君のお母さん。



さっき怖い顔して睨んでいた人と同一人物とは思えない。
石山君のお母さんの豹変ぶりに驚きながら、あたしは家へ上がった。



そしてそのまま石山君の部屋に急いだ。