「さっきから気になっていたんですが、いぶき君はなぜ凛夏を助けてくれたんですか?」



「あぁ、それは凛夏さんといぶきが以前付き合っていたからですよ。それにいぶきはまだ凛夏さんに未練があるみたいですしね。凛夏さんはいぶきに未練ありそうですか?」



要はニヤリと悪戯な笑みを浮かべた。



「いぶき君が元彼だったんですか。どーでしょうね。未練がないと言えば嘘になる。必死に忘れようとしてる感じですね。」



慎も同じように笑みを浮かべた。



その後も会話が続き、みんなが同い年だと分かってからは全員を呼び捨てで呼び、敬語もやめてタメ口で話すようになった。


過ごした環境が一般人と少し異なり、子供達が総長を務めていることもあってか、4人はまるでずっと昔から知っているかのように楽しそうに笑い合った。