「いってきます」
「いってらっしゃい」
お母さんに見送られて私、山本花は家を出た。
私はいわゆるブスというやつで、小さな頃からブタだの、デブだの言われてきた。
確かにその通りだから文句も言えないし。
ボサボサで一重で小さい目を覆う前髪にぽっちゃり体型。
地味な性格を加えれば、あっという間にブスの出来上がり。
私がこれから通う青蘭高校は、高い偏差値に可愛い制服でまさに憧れの学校。
猛勉強してこの学校に入学したのは…
好きな人のためだった。
メニュー
メニュー
この作品の感想を3つまで選択できます。
設定されていません
読み込み中…