☆


日曜日。

今日は暁君たちとの約束の日。

予定は近くの水族館らしい。

今回はバスでの移動になる。

集合は9時に高校の正門となっていた。

しかし私は8時40分に正門につくように家をでている。

前に暁君は30分前には集合場所にいたし、私も早く目がさめたからだ。

それでから御幸君たちをまとうと思っていたのだが。やはり野球部であった。

正門にはすでに三人そろっていた。今日初めて会う桜さんも含めて。

つまり私は20分前行動をしたのに最後に集合したことになる。

「お、早いな依紗那。俺たちが言えたことではないが」

「早すぎ。」

「まぁ癖だよ。な、御幸」

「桜には怒られたけどね」

「どう考えても早すぎるでしょ!朝大変だったんだから!」

とてもきれいで透き通るような声で怒鳴る車椅子に座ている少女が桜さんのようだ。

腰まである黒蜜のようなさらさらした髪がとても印象的。

そこに大人びたすらっとした輪郭に無邪気な瞳。美人とも可愛いとも言える容姿。

今はムッとした顔をしていたが私を見るとそれは笑顔に変わった。