なにいってんだか私。むちゃくちゃの上はくちゃくちゃって。
なんかそれっぽそうな気もしなくはないが。多分。
今度暁君に使ってみよう。
「まぁ。確かに暁君の使ったけど。唯の妄想みたいなのはやってない。」
「なにそれ!間接キスじゃん!?普通はしないからね?」
「暁君が普通に渡してきたから。気にすることでもないかと。」
別に本当にしてるわけじゃないし。
「気にしなさい!一条さんもだけど!まったくなんで依紗那ばっかりなの!?」
「知らないし。五月蠅いから叫ばないで。」
「あぁーもう!うらやましー!」
結局唯は叫ぶことをやめず近所迷惑なのでは?と思うくらい叫び続けた。
でも本当なら気にするものなのだろうか?
私にはわからない。
異性とはあまり話した経験もないし気になったこともない。その結果、同姓の友人同士と同じになってしまっていると思う。
だからといって別に悪いことではないと思うのだけれど。
唯は帰り道が分かれるまで私に文句のようなものを叫んでいた。
声が枯れないのはさすがソフト部だと思う。
ま、私はそのほとんどを聞き流していたのでほとんど内容は覚えていない。
覚えているのは「なんで唯ばっかり」という文句だった。