話を変えてみよう。
「唯。学食のカレーが辛かった。」
「え、依紗那あのただただ赤い唐辛子を煮込みましたーみたいなタイ人とかでもびっくりしそうなあのカレーを?」
なんか同じような感想を持ったよ。
ほぼ毎日お弁当を待ってくるお弁当派の唯でも知っているくらい有名なのか。
「そう。」
「よくまー買うねぇあんなの。依紗那辛いの苦手でしょ?」
「苦手。だから一口だけ。」
「買って一口しか食べてないの?よくそれで午後もったねぇ」
「カレーは暁君から貰ったから。」
・・・・・・・
お互い数秒の沈黙。
「はぁー?おま、はぁー?」
はぁー?って二回言ってるよ。はぁー?って。
「カレーを暁君から貰ったぁ?そういえば依紗那は毎日定食だね?箸だね?ってことは暁君のスプーン!?なに?あれですかあれ。あの熱々のカップルがやるような『はい、あ~ん♪』みたいなことやってもらったのか?普通それは彼女さんが彼氏にやるだろがーっ!!」
「最終的にツッコミ入れるのそこなんだ!?」
なんかマシンガントーク?というかもう機関銃?の様に話すし、むちゃくちゃうるさいし。いやもうさらに上のくちゃくちゃうるさかった。