それから、日高くんは男の子に ずっと優しい顔を向け、 優しい言葉を放っていた。 あたしはそれを無言で 見つめてた。 すると男の子が 急に あっ!と声をあげた。 『ん?』 あ… あたしの好きな 『ん?』だ。 なんて思ってると 向こうから女の人が走ってきた。 『ママー!』 男の子が呼ぶ。 『海!どこ行ってたのー! よかったあー!』 男の子とお母さんらしき人が 抱きついてる。 日高くん、ホッとしたようだ。