「 そう! 」 たちまち彼は笑顔になって もっと強く私を抱きしめた。 「 ”さん”つけたらお仕置きするよ 」 意地の悪いことを私に言ってから 私から体を離すと、目の前の 朝食に手をつけはじめた。 「 アゲハも飯! 」 「 うん 」 こういうときは、私はまだ 何も感じない。 本当に子供のような人だと いつも思うだけだから。 問題は、彼が出かけて 帰ってきた後だ。