「 俺を信じて。絶対に逃がすから 」 そっと、頬を撫でられて ─────────彼の頬を伝う涙を見た。 「 電話、する。 」 グイッと袖で涙を拭った後 彼は私をベッドに寝かせると 布団をかけて、部屋から 出て行った。