「 欲しかった 」 そっと、私の頬に触れて その手はゆっくり下に移動して 首筋をなぞる。 「 夜中に声を殺してるお前を 見たときから、欲しくて たまらなかった 」 ────────グッ 「 っ・・・げほっ 」 片手で、首を掴まれて 息苦しさに顔が歪んだ。 「 力の、加減ができねーんだ 」 そう言って、ゆっくりと 手が離れて、咳き込んだ私の体を 引き寄せた。