「 龍一って言ってみろ 」 私に背を向けたまま その場に座り込んで ”はやく”と急かした。 「 っ・・・・ 」 一輝といい、この人といい 何で”名前を呼べ”って言うんだろう。 寝たまま、男の背中を 見つめていると 「 言わねーと犯すぞ 」 低い声で、脅された。 「 りゅ、いち・・・ 」 「 もう一回 」 「 ・・・・龍一 」 男から目をそらして 声を絞り出すと ビクリと肩が上がった。