「 カズ、来たんだろ? 」 コップに水を注ぎながら 聞かれて、頷くと 眉間にシワを寄せた男が 私の顎を掴んだ。 「 お前、なんで喋んねーの? 」 「 ・・・・っ 」 ”殴られる” 怖くて、目を瞑ったら 「 んっ・・・ 」 強引に、キスをされた。 「 お前、怖がりすぎなんだよ 」 ”ふざけんなよ”と顔を歪めて 私の顎を放すと、私から離れて 前髪をかきあげた。