「 いい加減、体壊す 」




グイッと顎を持ち上げて
口をこじ開けると
隙間からスプーンを突っ込んだ。




「 げほっ・・・ 」




喉を突かれて
咳き込むと男は私の口元に
タオルを差し出した。




「 っ・・・・? 」




意味が分からなくて
男を見ると




「 遠慮しないで吐けよ 」




なんてことを真顔で言われた。
自分が喉を突いたことに
気付いていないらしく
私はタオルを手にとって
口を拭いた。