どれが本当なのか、 よく分からない話だった。 もしかしたら全部本当かも しれないし、逆もありえる。 けど、こんなときにも マイペースな彼は多分 嘘はつかない。 「 おはよう、龍一 」 「 おう、おはよ 」 触れるだけのキスを交わして 視線を絡めて、 「 無事でよかった 」 再度、龍一が私の首筋に 顔を埋めた。