久々に吸った外の空気は 冷たくて、火照った私の 体温はすぐに下がった。 呼吸を整えながら、 涙を拭いながら、 ゆっくり立ち上がる。 「 ゲホッ・・・ッう 」 辛い。 苦しい。 この二ヶ月間、龍一が目覚めることだけを 糧に頑張ってきた私から それを抜いたらもう、何も残らない。 もう、私には何もない。 生きる意味さえ。