リハビリでは、頑張る姿勢を 見せていた。 担当の医者にも治すために どうしたらいいか聞いたり 私が必死なのを伝えるために 私は優斗さんたちの前で ”必死”にリハビリに励んだ。 治りたくない。 離れなくない。 そんな我侭を必死に隠すために。 いつの間にか完治していた 足を引きずっているうちに 足が動かない気さえしてきて 引きずることに慣れて、 その重さを忘れていたけど、 足ってこんなに重たいものなんだ。 夢中に階段を駆け上がりながら 頭の中ではゆっくりとそんなことを 考えていた。