「 見て、美優ちゃん 」 「 嫌です!! 」 「 よく見て 」 開け放たれたカーテンの 向こうを指差す優斗さんの 目だけを見て、ふるふると 首を横に振った。 「 いいから、見て 」 少し厳しい目で見られて 泣きそうになるのを堪えて 横目でチラリ、と指の差す 方向を見る。 「 ・・・・・・なに? 」 「 この意味、分かる? 」 「 ・・・え? 」