「 どんな夢だった? 」





いつもなら、そんなことは
聞かないのに、私の首筋に
顔を埋めている優斗さんの
顔は見えなくて、






考えているうちに、見たばかりの
生々しい夢が頭を過ぎった。







「 龍一が、死ぬ夢です 」


「 龍一が? 」


「 たくさんの機械に囲まれて
  私の名前を呼ぶんです。
  掠れた声で私を呼んで、
  何かを言いかけて・・・ 」






思い出すと、あれが現実なのか
夢なのかリアルすぎて区別が
つかなくなってきて、
ボロボロと目から溢れ出す涙が
優斗さんの服を濡らしていった。