マジックテープをはがせば
動ける。
けど、両手も両足も使えなくて
それすらできなかった。
「 ・・・嫌! 」
「 ・・・美優ちゃん 」
「 会いたい、だけなのに・・ 」
子供みたいに、駄々をこねたって
怪我をしている私は歩くことすら
できないのは、頭では分かってる。
頭では、理解できる。
心が、それを否定するだけで。
「 不安に、させたよね 」
「 ・・・ 」
「 美優ちゃん、龍一は生きてる。
生きてるけど、今”は”機械に
生かされてるんだ 」
最悪の、私の想像が”現実”に
なって、カーテンの向こうを
眺める優斗さんの目から、
一粒の涙が零れた。

