押さえられても、私は 暴れることをやめなかった。 一輝は私を押さえながら 血が出るほど下唇を強く噛んで、 優斗さんは私の腕に、 「 ・・美優ちゃん、ごめんね 」 抜けた針とは違う、 睡眠薬の入った点滴をゆっくり 刺した。 「 ・・恨めるわけ、ないよ・・・・龍一ぃッ 」 機械の隙間から見える、傷だらけの 彼の腕。 泣く私の目元を優斗さんの大きな手が 覆って、しばらくして、意識が途絶えた。