「 いっ・・・ 」




”痛い”
声にならないような
鈍い痛み。
背中がジンジン痛んで
私は顔を歪めた。




「 背中、怪我して痛むんだ?
  一輝って言ってくれたら
  放してあげてもいいけど? 」




”優しい”なんて
前言撤回。




痛みを訴えてるのに
にっこり笑ってる。




「 ・・・・き 」


「 なに? 」


「 ~~~っ一輝 」




痛みと恥ずかしさが
込みあがってきて
”早く放せ”と
笑う男を睨みつけた。