「 美優ちゃん、あのね? もうすぐ9月になるんだ 」 「 ・・・・え? 」 「 1ヶ月近く、目を覚まさなかった 」 「 私・・・が? 」 一輝はさっきのタオルで再度 目元を拭くと、立ち上がって ゆっくりと、隣のカーテンを開けた。 「 ・・・・・・え? 」 やっぱり、機械が邪魔をして 隣なんかは見えなかった。 ──────彼を囲んでいる、たくさんの 機械が邪魔をして。